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【review】遺伝子の不都合な真実-全ての能力は遺伝である【書評】

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今日はJ1昇格POを観戦予定の@fantasistakaです。

京都も徳島もベストなゲームを期待しますね。

※さすがに今日は自宅観戦です。

 

 

さて、

久々の書評です。

『遺伝子の不都合な真実-すべての能力は遺伝である』(ちくま新書)安藤寿康著

 

 

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どん!

11月の勝間塾の課題本でしたが、月例会には間に合いませんで…やっと読了しました。

11月の勝間塾  もうひとつの課題本「世界で通用する人が・・・

 

 

まずは著者のプロフィール

安藤寿康氏(wikiより

東京都生まれ。1981年慶應義塾大学文学部卒業、86年同大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。92年慶大文学部専任講師、93年助教授、2001年教授。97年「遺伝と教育 -人間行動遺伝学的アプローチ」で慶大教育学博士。専門は行動遺伝学、教育心理学。特に認知能力とパーソナリティの発達に及ぼす遺伝と環境(主に教育環境)の影響に関して、双生児法による研究を行っている。

 

ということで、注目してほしいのは、「文学部教授」なのに「行動遺伝学」を専行しているところね。

もともとは、「教育」を研究テーマにしていた時に、同じ教育環境での学習能力に差が出るのはなぜかというところから「遺伝」について考え始めたのがそもそもとのこと。

 

本書は6章からなり

はじめにーすべては遺伝子の影響を受けている

第1章 ーバード事件の不都合な真実

—–いかに「知能の遺伝」は拒絶されたのか

第2章 -教育の不都合な真実

—–あらゆる行動には遺伝の影響がある

第3章 -遺伝子診断の不都合な真実

—–遺伝で判断される世界が訪れる

第4章 -環境の不都合な真実

—–環境こそが私たちの自由を阻んでいる

第5章 -社会と経済の不都合な真実

—-遺伝から「合理的思考」を考えなおす

第6章 -遺伝子と教育の真実

—-いかに遺伝的才能を発見するか

 

ふう。なんとも強烈なフレーズが並んでいるけれども、

まず「不都合な真実」とは、いわゆる「タブー」といわれるものだよね。

まずは映画の『不都合な真実』を思い浮かべる人が多いと思うけど、

要はみんなわかっているけど、それをあからさまに口にしたらまずいこと。

世の中にはたくさんたくさんありますね(笑

 

そして今回の「遺伝子の不都合な真実」とは、

「人間の能力や性格など、心のはたらきと行動のあらゆる側面が遺伝子の影響を受けている」とういう事実のこと。

これは、「人類みな平等(うまれながらに優劣などない)」のという倫理観からすると非常に不都合な真実なわけですね。ただ、同じ授業うけても優秀な人もいれば、点数の取れない人もいるのは事実なわけで。

 

本書は行動遺伝学の中でも「双生児法」をもちいて、

科学的に検証しながら、「遺伝子による差異」を認めたうえで

どのように社会はあるべきなのかを伝えております。

 

科学的に検証ってのがいいよねーもうどの事例もいいよ。

わかっちゃいるけど、ほんとかよ?ってやつを、潰してくれます。ええ。

 

 

そして、本書の大きな3つのメッセージ(はじめにより抜粋)

①「遺伝とは親のもっているものがそのまま子供につわたること【ではない】」こと

②「心理学や教育学、人文社会科学全般」が「遺伝子学や広く生命科学」に隷属するものではない、

 両者を対等につきあわせることで、生命科学が逆に見落としがちなことに気づく!

→僕の解釈としては「環境・教育」だけでも「遺伝」だけでも、ゴールにはなりえないってことかと。

この部分は、著者が「教育」と「遺伝」の両面を知り得ている稀有な方なので非常に面白い考えです。

私たちが求め続けている自由で平等な社会とは、

遺伝子の制約を乗り越えることによってうまれるのではなく、

むしろ遺伝子たちのふるまいをきちんとわきまえ、

遺伝子たちと調和しようとする営みのかなで実現されうる。

 

 

そして最終章で語られる

「実力主義社会において、遺伝子の差異を無視した教育とは本当に平等なのか?」

イチローとスタジアムの掃除スタッフの対比からの「学習欲」という生存本能について。最高に良いです。

そして唯一「教育」を行う霊長類、人間を教育的動物(Homo educans)※著者オリジナルの呼び方

と名づけ、教育のかかえる問題への言及。

 

1章などは、遺伝学の歴史についてなので、飛ばしてもOKかと(笑

ただ2章以降は、非常に面白い考え方が語られてます。

 

遺伝行動学!すげぇー面白い学問だ!

この辺と、ストレングス・ファインダーあたりってのは、

自分の資質を理解する意味で、学んでおくべきだと思うわけで、出会えてラッキー!
 

 

 

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